物理療法(牽引、低周波、寒冷療法)

今日は物理療法(牽引、低周波、寒冷療法)の簡単レポート公開していきます^^

物理療法

牽引

・腰椎牽引

腰椎牽引の作用として、脊柱運動への作用、靭帯への作用、椎間板への作用、筋系への作用、神経系の作用がある。

<適応>

変形性脊椎症、根性坐骨神経痛、腰痛症、筋,筋膜性腰痛症、椎間板ヘルニア、

<禁忌>

悪性腫瘍、脊椎カリエス、化膿性脊椎炎、著明な骨粗鬆症、妊婦、全身の感染症、心疾患、肺疾患

<腰椎牽引の操作方法>

・患者へのオリエンテーションをする
・機械の電源を入れる
・ベッドに隙間が無いか確認する。隙間があれば解除ボタンを押してベッドを動かし隙間をなくす
・立位または背臥位にて腰椎牽引装具を取り付ける(腸骨稜を包み込むように掛けて固定する)
・脇アームを腋窩部にセットする
・股関節・膝関節を屈曲位にする(セミファーラー肢位をとる)
・腰椎牽引装具をハンガーに掛ける
・治療時間、牽引時間、休止時間、牽引力を設定し開始ボタンを押す(時間は、15~25分 持続時間は7~15秒、休止時間は5~10秒、牽引力は、体重1/4で行い徐々にあげていく)

・頚椎牽引

頚椎牽引は、頚椎の脊髄症状、神経根症状、局所症状の寛解・治癒を期待するものである。臨床的には、頚椎軽度屈曲位(10~20°)で牽引しており、疼痛性の筋スパズムを軽減したり、脊髄や神経根への刺激の軽減が期待される。

<適応>

頸部脊椎症、項部,肩,胸部から手指にかけての疼痛、しびれなどを訴える頸肩腕症候群、頚椎捻挫

<禁忌>

リウマチ、強直性脊椎症、脊椎カリエス、悪性腫瘍、牽引によって症状の悪化するもの、動脈硬化症、骨粗鬆症の著名な人、

<頚椎牽引の操作方法>

・患者へのオリエンテーションをする
・機械の電源を入れる
・坐位で頚椎牽引装具を取り付ける。顎を引いて前部は下顎部に後部は後頭結節にかけてバンドでとめる
・頚部を軽度屈曲位にする
・ホットパックを頚部後方にあてる
・治療時間、牽引時間、休止時間、牽引力を設定し開始ボタンを押す(治療時間は15分~25分 牽引時間は7~15秒 休止時間は5~10秒 牽引力は体重の1割)

<牽引力>

体重の1/3程度から開始し、その後徐々に増加していき、限度は体重の1/2とする。

<牽引角度>

腰椎に対し垂直方向の牽引力を作用させる。(生理的前彎が増強している事が多いの注意)
低周波
筋は、それを支配している末梢神経が損傷されると急速に萎縮してしまう。神経が回復するまでの間、萎縮をできるだけ少なくするために、脱神経筋を刺激し維持する目的で低周波を行う。

<禁忌>

ペースメーカーを使用している人、血栓静脈炎、静脈血栓症、健常ではない皮膚への装着

<操作方法>

A,電源を入れ、出力ダイヤルをゆっくり0からあげていく
B,刺激電極をゆっくり動かし、運動点あるいは筋が最も良く反応する点を見つける
C,1つの筋に大体20回くらい筋収縮が起これば、十分である

超音波

超音波は、疼痛の緩和、筋スパズムの軽減、炎症の治癒促進、創傷の治癒促進、瘢痕の改善、薬剤の浸透等である。超音波には、連続照射モードとパルスモードがある。連続照射モードは温熱効果を目的とし、パルスモードは、機械的微細振動による効果を目的としたものであり、炎症時などで使われる。また、1MHZと3MHZに選択できる。これは、深達性に関与しており1MHZの方が3MHZより深達性が高いため、照射したい目的に合わせて調節が可能である。

<適応>

温熱作用:慢性で比較的限局した疼痛、筋スパズム、ギプス固定後や火傷後の拘縮、術後の癒着,瘢痕
非温熱作用:靭帯損傷,腱損傷、捻挫、打撲、創傷、潰瘍、局所の浮腫

<禁忌>

悪性腫瘍、知覚障害、虚血部位、発育期の骨端

<操作方法>

・患者に安楽な治療肢位をとらせオリエンテーションを行う。
・電源を入れる
・治療対象組織が浅い場合は3MHZ、深い場合は1MHZの刺激周波数を選択
・連続照射モードを設定する(温熱効果は連続照射、急性炎症時にはパルスモード)
・治療時間の設定(温熱は有効照射面積の2倍を5~10分、非温熱では、有効照射面積の2倍を3~5分)
・患部にゲルを塗る
非温熱作用を目的とする場合では、0,5~1,0w/㎝2、温熱作用を目的とする場合は1.0~1.5w/cm2の出力で治療する。

<目的・生理学的作用>

・ 温熱作用、鎮痛作用、振動作用

<使用方法>

・ 直接法
a.移動法、回転法、ジグザグ法、往復法
b.固定法
・ 間接法
a.水中法
b.水袋法

<治療用照射条件>

強度(W/c㎡) 治療時間(分)
固定法 0.1~0.3 3~5
直接法 0.5~1.5 3~5
水中法 1.5~2.0 3~5
水治療法

(渦流浴)
<適応>

外傷後の局部の血行不良、関節拘縮、疼痛、腫張

<治療の手順とポイント>

① 処方内容を確認し、感覚障害など治療上問題となるような症状がないかを評価する。
② 患者に治療目的、手順などについて簡潔に説明する。
③ 治療部位に応じて渦流浴装置を選択する。
④ 症状や患者の訴えを考慮して、水温(38~42℃)を設定し浴槽を満たす。必要に応じて消毒液を注入する。
⑤ 患者が出来るだけ安楽な姿勢がとれるよう、いすや台を設置する。衣服のまくりあげによる圧迫に着いても注意する。
⑥ エジェクターの位置をセットする。開放創や痛みの強い部位には直接当てない。
⑦ 治療時間は通常15~20分とし、タイマーをセットする。
⑧ 治療中の患者の状態をチェックし、問題があれば水温やエジェクターの位置を再調整する。
⑨ 治療中、必要であれば自動運動や自動介助運動の指導を行なう。
⑩ 終了後は、体表面の水をふき取り、術部の状態や症状の変化をチェックする。
⑪ 症状が悪化した場合や1週間程度治療を継続しても効果がないようであれば、医師と相談し治療の手段の変更を考慮する。

寒冷療法

<目的・生理学的作用>

・ 一次的血管収縮と二次的血管拡張
・ 新陳代謝の低下
・ 毛細血管透過性の低下
・ 痛覚受容器の閾値上昇
・ 筋紡錘活動の低下

<適応>

・ 急性期の炎症緩和
・ 局所の疼痛緩和
・ 有痛性筋スパズムの軽減
・ 中枢性神経疾患の痙性軽減
・ 神経筋の反応抑制および促通

<禁忌>

・ 循環器系疾患を有するもの
・ レイノー病
・ 寒冷アレルギーを有するもの
・ 感覚障害のある部位
・ 心臓および胸部
・ 寒冷に対して拒否的なもの(特に高齢者)

<寒冷療法種類>

(クリッカー)
クリッカーに氷と塩を3:1の割合でいれる。ヘッドの温度は-10~-15℃程度になりヘッドを直接間部に当てながらマッサージをする。
(アイスパック)
氷塊または細かく砕いた氷片をビニール袋や専用のアイスバッグに入れ、患部に直接または濡らしたタオルの上から当てる方法である。
(コールドパック)
丈夫なビニール袋にゲル状の保冷材が詰められたもので、冷凍庫で-5~-15℃に冷却したものをタオルで包み患部に当てる方法である。