理学療法士の平均勤続年数は6.1年と厚生労働省が公表している『平成30年賃金構造基本統計調査』と発表されていますが、全職種の平均値は11年と発表されているのでかなり短いというデータが出ています。
理学療法士だけでなく言語聴覚士や作業療法士をしていると、職員の回転率が速すぎて寂しい思いをしている人もいるのではないでしょうか?
そこでこの記事では、なぜ理学療法士が約6年で辞めて職場を変えてしまうかを解説すると同時に、辞めるのは普通であり利口という事も経験10年の理学療法士が書いていきます。
私の簡単なプロフィールはこちら
少しでも今後の立ち回りに参考になると幸いです。
目次
結論
まずは初めに勤続年数が短い原因の結論から述べると、一番の大きな原因は「昇給金額が少ない事」が挙げられます。
皆さんも2年、3年とキャリアを積んでいく中で1年間一生懸命仕事をしたのに4月に基本給がいくら上がったかをみてみるとたった2000円位で萎えたってことがあるのではないでしょうか?
これが勤続年数が他の業種と比べて短い最大の理由です。
そこで何故このリハビリ職が昇給しないかについて述べてみます。
理学療法士の給料が上がらない理由5点
分かりやすく箇条書きにしてみます。
・1年目の新人がしてもベテランがやっても診療報酬は同じ
・給料が法律の影響を受ける
・理学療法士の増加
・単位数が制限されている
・ドクターやナースなどと比べても政治力がない
特に『1年目の新人でもベテランでも報酬が同じ』『給料が法律の影響を受ける』は理学療法士の給料が上がりにくい主な原因です。
この仕事をしていると患者さんの為に頑張ろうというような感じかつ、直接レジでお金を受け取ったりしていないから、あまり意識していないかもしれませんが、リハビリを提供するというれっきとした商売です。
そのリハビリという商品の価値は1年目の全く知識がない人と20年目の知識がある人が提供しても商品の値段は変わりません。
つまり誰がやっても売り上げは変わらないので、給料を上げにくい要因に繋がっているのです。
「じゃあどうすれば給料(年収)をアップさせる事が出来るの?」となりますよね?
そうなると答えは一つで職場を変える。
転職するしかないとなり、勤続年数が短いという事になるのです。
昇給しない職場でどんなに勉強して努力して頑張っても経営者が還元してくれないなら、期待すだけ無駄です。
言い方は悪いですが経営者から見たらあなたは「使い捨てのコマ」として扱われている事に早く気が付きましょう。
早く気が付いた人ほど、お金を稼げて生活も豊かになるので、消耗することなく条件の良い職場で働く事が出来るので私は利口であると初めに述べているのです。
そして今の時代は3年以内の転職は当たり前になってきています。また辞めて後悔している割合は非常に低いです。
「退職ナビ」では、転職後すぐに退職した経験のある男女100人にWebアンケートを実施したわ
そこで、ストレートに辞めて良かったかどうか質問したところ、
なんと100人中95人は辞めて良かったと回答しているわ退職する確固たる理由があれば、たとえ早期離職であっても後悔はしないということね。 pic.twitter.com/3lkz4Ljjkp
— アサミ先生 | 退職ナビ (@taisyokunavi) June 5, 2021
Twitterから声を拾いましたがこんなデータもあるようです。
そして私自身も新卒で入職した病院を2年目で退職して訪問に転職しましたが、あの時の決断は間違っていなかったし正しかったと自負しています。
不満があるなら動いてみよう
皆さんも今の職場に不満があるなら自分を安売りする必要はないので、転職活動をしてみてはどうでしょうか?
多くの方は「転職なんてリスクが高すぎるよ」と思うと思います。
確かに転職そのものはリスクではありますが「転職活動」であればノーリスクです。
条件をみて気に入らなければ、転職しないで今の職場に留まれば良いのですから。
興味がある人は無料の転職エージェントに登録して相談していきましょう。
無料の転職エージェントに登録する事で働いていて忙しい時でも、エージェントの人が求人の紹介、給料交渉の代行、内部事情、面接練習、履歴書制作のアドバイス、さらには見学スケジュールなどのためのアポも代行してくれるから負担の軽減につながります。
またマイナビコメディカルなどの無料の転職サイトに登録する事でネット上には掲載されていない、非公開求人も見れます。
今の職場で安くても給料をもらいながら、常に良い求人がないか確認するのが一番無難な方法です。
私もマイナビさんは利用しましたが、かなり良かったのでこちらにマイナビさんについてまとめてみました。よろしければご覧ください。
私は本当に年収もUPして生活も良くなり大満足でしたよ。
まとめ
・勤続年数が短いのは昇給額が少ない
・ベテランも新人も診療報酬は変わらない
・皆が同じ売り上げという事になるから昇給しにくい
・今の時代に3年以内で転職するのは普通
・はやめに条件の良い所で働くのが利口
・辞めて後悔している人は少ない
・転職はリスクだが転職活動はリスクはない
・転職活動して良い条件がないか不定期でも良いからチェックする
・転職する事で給料は大幅に上げられる(私は400万円代から600万円代にUP)
・無料転職エージェントのマイナビコメディカルは使いやすい
最後まで読んでいただきありがとうございました。