理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST)の学生さんが新卒で初めにどこに就職するのがベストなのかを書いていきたいと思います。
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目次
PT・OT・STの新卒での就職先は「病院」「老健」「訪問」どこが良いのか
臨床を10年近くやっている私の意見ですが、結論から述べると、行きたい分野に行こう!!!
というのが私の回答です( ゚Д゚)
でも少し注意が必要です。
どの分野においても新卒から一人職場への就職は避けたほうが良いかと思います。
理由としては、誰も先輩がいないと経験や手技などは勿論、書類(カルテ・計画書・報告書・サマリー)の書き方がわからないことがあるからです。
例えば学生時代は良く専門用語を使ってレポートを書いていたと思います。
しかし、訪問リハビリのカルテでは家族もカルテをみるため専門用語は使わないで、一般の人がみてもわかるように書くなど、実習中は教えてくれないであろうことが沢山あると思います。
また看護師さんとのやり取りもたくさんあります。意外と看護師さんでも、リハビリの用語がわかないものも沢山あります。他職種とコミュニケーションを円滑にしていくためにも、小難しい言葉は避けるべきなどという事も教えてくれないと思います。(他職種の人は指導しにくいものです)
これらの理由より始めから一人職場に就職は避けたほうが良いと思います。
病院、老健、訪問リハビリの1日の担当数と特徴
病院
私は初めは病院に就職しました!(^^)!
回復期と急性期をメインにみていきましたよ。
患者さん一人を2~3単位(40~60分)でみていて、担当は大体5~6人でした。
並行して外来も当番制でやっていましたが、1単位(20分)で多くて2人が基本でした。
大体一日で18単位になるようにしていましたが、私の職場はノルマはありませんでした☆彡
ノルマもあるとこもあるようです。そのあたりは転職サイトの人に聞くと教えてくれますよ。
病院では、医師・看護師・薬剤師・ソーシャルワーカーとカンファレンスもあり、回復期病院であれば安静度は常にPTが決めていきます。
急性期や回復期では患者が回復過程にあるため、状態は日々変化します。
病院に就職することで他職種との連携、予後予測をする力がついていくと思います。
また場所によっては勉強会を沢山開催するところもあります。
そのような職場の場合は手技など技術を身に着けやすいと思います。
老健(デイケア、施設)
実は私はグループ内で移動もあり、病院に就職後半年ちょいで施設(デイケアと老健がくっついているタイプ)に少しだけ異動していた事もあるのです。
数か月位でしたが貴重な体験となりました☆彡
担当制ではなかったのでデイケアの利用者10人、入居者10人の計20人を1単位(20分)で介入していました。
人数をこなす感じでしたので、私の職場は忙しかったです((+_+))
特徴としては、慢性期の方が中心ですので、脳梗塞・骨折後の後遺症の方がメインでした。
その他にもパーキンソン病など難病の方や脊損の方など色々な既往がある方をみていました。
広く浅く、おおくの症例を見れたことは今でも良い経験になっていますよ( ゚Д゚)
特徴としては、病院とは違い、身体機能向上より維持を目標にすることが多いです。
また、現在の身体機能で「どうすれば患者が生活しやすくなるのか」などの視点を持ち必要であれば家屋評価なども行い住環境を整備することも仕事として行います。
訪問リハビリ
私が理学療法士として一番長く働いている分野です(*´ω`)
現在は私1人職場ですが、数年前までは経験20年の方と2人体制でした。
現在の担当は大体20人位。
基本は60分の介入で1日5~6人の介入です。
移動は会社の車ですので、移動時間も余裕があり、雨の日でも問題なく快適です(^^)/
特徴は施設と似ており、慢性期の方が中心で機能維持が目的な方が多いです。
症例としては、脳梗塞・骨折後の後遺症の方がメインです。
稀に小児や精神疾患の方もいらっしゃいます。
寝たきりの方や、一人暮らしで「暮らしやすくするにはどうすれば良いか」
などの悩みを持った利用者と関わることも多くあります。
そのため、日常生活を円滑に過ごすための助言も大切になります。
訪問は3年目以降とか言われますが、嘘ですw
私は2年目には訪問の分野に来ましたが、特に困ることはありませんでした。
むしろ訪問のことは訪問の分野で学ぶのが一番です!!
特によく言われる「3年目以降」というのを気にしている若手は沢山いると思います。
私もそうでしたが、訪問やりたければチェレンジしてみよう!(^^)!
ハードル高い印象あるかもですが、たいしたことありません。
自信をもって踏み出してみてください☆彡
何を優先させるかで決めてみよう
何を求めるかは人の価値観により異なると思います。
恐らく以下の3つに加えて、分野と勤務地だとおもいます。
分野は初めに「行きたい分野に行こう!」
と結論を書いていますので、給料、休み、人間関係をみていきます。
給料(年収)
給料を優先させたいのであれば訪問リハビリがおすすめです。
病院と施設は似たような印象です。
職場によると思いますので、転職サイトに登録して給料をあげる交渉をしてもらえないか
聞いてみるのもありかと思います。
休み
これは難しいところです。
訪問リハビリは比較的土日が固定で休みのところが多い印象です。
病院や施設であれば、シフト制のところが多い印象です。
ただ恐らく、一番自由に休みがとれるのは、回復期のリハビリ病院です。
私も勤務していましたが、スタッフの数も多く、毎日リハビリをするため、担当のPT・OT・STが休みのときは申し送りをします。
そのため事前に言っておけば、有給とあわせて1週間くらい休めたりします。
職場によるため、転職サポートの方から情報収集することが良いと思います。
人間関係
どこの職場にも嫌な先輩や同僚はいるものです。
病院見学だけでは職場の人間関係までは見えないことが大半です。
職場を探しているときに転職サポート会社に聞いてみるのが得策だと思います。
後悔しないために行うべきこと
新卒ではいる職場は恐らくキャリアでも印象に残るし学ぶことも多くあると思います。
就職活動における成功の秘訣は沢山情報収集する事にあると思います。
私も必死に求人みていたのを今でも覚えています(;’∀’)
どうすればよいの?と思う方もいる方もいるかもしれませんが簡単です。
転職サイトに登録してよりたくさんの求人をみて、転職会社の担当の人と沢山話をして、情報収集していくことで、良い就職先につける可能性が高まります!
そこで私も登録している、学生さんにおすすめの転職・求人サイトを載せておきます。
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の学生向け就職・求人サイト
PT・OT人材バンクではこのように「学生」の欄があります(*´Д`)
残りも、このような形でチェックをつける形で進めていきます。
1分くらいで簡単かつ無料で登録できます。
就活では多くの情報に触れることが必要であるため、登録だけは絶対にすることをお勧めします。失うものは何もありませんのでw
最終学年の皆さんは勿論ですが、1年生や2年生もどんな求人があるかみておくと就活の想像がしやすいので、登録してみると良いと思います。