言語聴覚士(ST)の将来性や需要ってあるの?ないの?どっちかな?さらにお金の面(年収)についても稼げるのかな?などの疑問を抱いている人は沢山いると思いますので、同じリハビリテーション科所属の経験10年のセラピストがわかりやすく簡単に説明します。
まずは言語聴覚士の将来性や需要について結論から述べると、1997年に誕生した言語聴覚士は同じリハビリテーション科の理学療法士・作業療法士と比べると歴史もかなり浅いです。そのため人数もかなり少ない事から希少価値があることから需要はあるので、まだまだ売り手市場であると言えます。
お金(年収)も結論を述べるとみんなが気になる年収(給料)・ボーナスは良くないというのが現実ですので、どのようにして稼いでいくかも書いていきます。
特に、稼ぐことに関しては私自身はこのブログとTwitterで2018年から色々発信して年収400万円から600万円にUPさせて、総資産3000万越えています。そしてついに2021年にはFIRE出来たので少しはアドバイス出来ると思います。
話は少しそれましたが、まずは将来性と需要から少し詳しく見ていきます。
目次
言語聴覚士の将来性と需要
まずは将来性と需要ですが、これからも少子高齢化社会となることから、脳梗塞・脳出血などで片マヒになり言葉も話しにくくなる人(有名人ではプロ野球の長嶋茂雄監督など)は確実に増えてきます。
言葉のリハビリを必要としている人は増えるのは想像しやすいですよね?
そして中でも歴史が浅いため言語聴覚士は圧倒的に人数が少ない事から職場で重宝される傾向にあります。
有資格者の数の比較していきましょう。
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の有資格者数
2018年度 有資格者数
理学療法士・・・161476人引用:理学療法士協会統計情報
作業療法士・・・89717人
引用:日本作業療法士協会誌2018年5月号
言語聴覚士・・・約31000人
引用:一般社団法人日本言語聴覚士協会
2018年の有資格者数を調べた所上記のような数字になっています。
本当に理学療法士・作業療法士と比べると明らかに少ないのが一目でわかりますね。
そして理学療法士・作業療法士は仕事が被ることもありますが、言語聴覚士は理学療法士・作業療法士と仕事が被りにくいためより専門性を発揮しやすいのも強みです。
また就職時もライバルが少ないので採用されやすい事も大きいです。
言葉のリハビリは言語聴覚士しかできないという強み
すでに臨床で働いている人であればわかると思いますが、理学療法士の仕事を作業療法士がしたり、逆に作業療法士が行う上肢のリハビリを理学療法士がやったりする職場は多いのではないでしょうか?
特にデイケアや老健では全員に同じプランを提供する施設もあるので正直、理学療法士でも作業療法士でもOKで求人だしている所もありますよね。
私が勤務していた先でも上司が本当は作業療法士が欲しかったけど理学療法士でも仕事は出来るし採用するかぁ。なんてエピソードもありました。
しかし理学療法士・作業療法士が言語聴覚士の業務をこなすことはほぼないのではないでしょうか?
多くの理学療法士・作業療法士は上下肢・体幹のストレッチや筋トレが出来ても、口腔の事はほぼ出来ていないのが現状です。
人数が少ない希少価値に加えて、業務がかなり専門的であることからかえがきかない。
かなりの強みと言えるのではないでしょうか。
これらのことより言語聴覚士は将来性も需要もあることがわかったかと思います。
しかし年収(給料)は低いという現実がありますのでリハビリ職の平均年収と平均よりも多くもらっている私の給料明細も公開していき、どのようにしてこれだけ稼げるようになったかを書いていきます。
年収について
理学療法士も言語聴覚士も同じリハビリ職であるため、診療報酬は大きく変らないことから、理学療法士の平均年収がありましたので、こちらを参考にしていこうと思います。
平均年収
理学療法士の平均年収は約406万円とされている。
引用:厚生労働省 平成28年賃金構造基本統計調査
理学療法士の平均年収はざっくり400万円です。つまり言語聴覚士も変わりません。
ちなみに平成27年度の国民生活基礎調査よると日本国民の所得は427万円(中央値)とされているようなので我々セラピストは安い給料で働いていることになります。
皆さんこれをどう感じますか?
あんなに大変な勉強、実習、国家試験を学生時代にしてきたのにこれが現状です。
悔しいなとかしゃくだなとか感じませんか?
少なくとも私は悔しいと感じましたし、生きていくためにはやはりお金は必要です。
お金がなければ、綺麗な自宅にも住めないし、結婚して子供が出来た際にも子供に習い事に行かせるなど十分に手間をかけてあげることが出来ないのが現状です。
そこで私はどのようにしたら稼げるようになるのかを考えました。
考えた結果は転職をするという事でした。
なぜ転職という結論に至ったかというと、病院や施設に勤務し続けても昇給はどこも2000円程度あり多くても5000円位が相場であると思います。役職についても手当も10000円程度ですしそこまで行くまでに時間もかかってしまいます。
それなら診療報酬の高い訪問リハビリをして、初めの条件(給料)も交渉して入職して効率よく稼いだ方が賢いと感じたのです。
勿論、転職という考え方は間違っていなかったと自負しており年収は200万円程度上がりました。
そこで私の実際の給料明細も公開します。
私の給料明細公開
この画像は2019年5月の給料明細です。
そして分野は繰り返しますが訪問リハビリとなります。
少し見にくいかもですが総支給額が約47万円で手取りが約38万円ですね。
経験10年以内のセラピストでこれだけ稼いでいる人は少ないのではないでしょうか?
これに賞与も年2回あるので年収にすると約600万円程度になります。
噂で訪問は稼げると聞いたことあるかもしれませんが、噂は本当ですよ(笑)
ちなみに残業代が多めですが、これは訪問件数によるインセンティブのためほぼノー残業で定時帰宅で土日休みですよ。
年収を効率よく上げる方法
私がどのようにして好条件の職場を探したかというとマイナビコメディカル
などの無料の転職サイトに登録して探しただけです。(※有料の所もあるようですが無料の所で十分です)
無料の転職サイトにサクッと1分位で登録して、そこの会社の人から給料・年収交渉や内部事情、面接練習、履歴書制作のアドバイスをもらえば良いのです。個人的に給料交渉はたすかりました。なんせ自分じゃ言いにくいので。
しかも非公開求人まで見れたりします。
そうすることで給料・年収は高いけど環境は最悪などといった職場避ける確率を上げることが出来ますのまだ登録していない方はしてみるのが良いと思います。
更にアドバイスすると今の職場をすぐに辞めるのではなく、仕事しながらエージェントに登録して、良い求人がないか見ておくのです。こうする事で、無職になり収入が途絶えることなく完全ノーリスクな転職活動が出来ます。
私自身もこの方法で年収アップにつなげたので皆さんもやってみてくださいね。
意外と求人サイトに登録していなくて損をしているセラピストが多いです。
情報社会ですので情弱者にならないように生かせるものはいかしましょう。
また成功させるコツとしては、会社ごとに扱う求人は違うので、お住いの地域などもみて、なるべく沢山登録して見つけるのが良いです。
最後に私もみた転職サイトを載せておきますのでご参考にされてくださいね。
言語聴覚士におすすめの無料転職サイト
第1位☆マイナビコメディカル
・大手の転職サイトだから安心感あり
・対象地域限定のため注意
・非公開求人もあり
・条件の良い求人も多数扱っている
・「職業紹介優良事業者」認定も取得している
・転職後までの手厚いサポートが魅力
マイナビコメディカル | |
会社 | 株式会社マイナビ |
対象地域 | 東京・神奈川・千葉・埼玉・群馬・栃木・茨城・岐阜・静岡・愛知・京都・大阪・兵庫のみ |
お祝い金 | なし |
特徴 | 皆さんもきいたことがあるであろう、株式会社マイナビさんが運営しています。俗にいう大手の安心感がありますね。
こちらのサイトはPT・OT・STの転職・就職支援サービスです。専任のキャリアアドバイザーもおり、若手に強い転職サポートがあります。「職業紹介優良事業者」認定も取得しており、電話やメールでの求人紹介もしています。地域が限定されているので注意が必要です。 |
第2位☆ メドフィット リハ求人.com
・対応地域は全国で地方の求人も豊富
・上記2つの対象地域外であればこちらもおすすめです。
・紹介スピードが転職サイトでは1番早い
・各分野に支援チームがあるからキャリアアドバイザーの専門性が高い
・管理職の求人も多い
MEDFit(メドフィット) | |
会社 | 株式会社Genten Links(ゲンテンリンクス) |
対象地域 | 全国対応 |
お祝い金 | なし |
特徴 | PT・OT・ST求人サイトです。紹介のスピードには定評があります。非公開の求人も多数あります。現場の生の声もきけるので、人間関係など職場を選ぶポイントをおさえられます。 |
第3位☆ MC-介護のお仕事
・介護系(老健やデイ)に強い
・短期で働きたい主婦さんにおすすめです
・1日単位・短期・長期)を幅広く取り揃えている
・全ての雇用形態を取り扱っている
MC-介護のお仕事 | |
会社 | 株式会社メディカル・コンシェルジュ |
対象時域 | 全国対応 |
お祝い金 | なし |
特徴 | PT・OT・ST求人サイトです。全国の求人をカバーし、好条件の非公開求人を多数保有しています。働き方も常勤・派遣・短期など選べ、専任のコンサルタントが転職サポートしてくれます。特に介護業界の求人には優れています。 |